第一回市民シンポジウム
「市民が考える医療連携のシステム」

平成16年7月31日 群馬県民会館にて開催

来 賓 挨 拶
 群馬大学が医療倫理を認められた。医学のなすべき社会と一体化したプロジェクトとして進展が望まれる。地域医療情報学に文部科学省が力を入れている。それはIT技術の向上である。これがうまく行くと医療費の削減が出来る。医療である以上、どんなにIT技術が向上しようと、人と人とのつながりが、始めであり終わりである。

                         群馬大学 学長 鈴木 守

 地域医療連携というのは、既に地域医療連携の中で色々な手立てで進められている。患者にとって、どのような医療が効率的で好ましいのかを考えて、日々努力している。
 地域医療連携の基本になるのは、医療情報の提供ではないかと思っている。医療関係者が診療情報を提供する事によって、患者が疾病と診療内容を理解し、医師と患者が協力して疾病を克服し、医師と患者の信頼関係が大切である。
 医療機関連携があり、患者にとってよりベストな医療が提供されていく事が、なくてはならない事である。
 

                         群馬県医師会 会長 赤沢 達之

 私達の生活レベルは、経済の発展や科学技術の進歩によりまして、豊になってきております。国民の平均寿命や健康水準も非常に高いレベルになっている。その一方で、少子高齢化の進展や、食生活の習慣の変化により、疾病構造も大きく変化してきている。心の病や進行感染症の問題、食品や医療をめぐる様々な事件・事故がある。
 県民の日常生活における健康等について様々な不安をもたらしている。医療の信頼を回復することが非常に大きな課題となっている。そして医療に対する情報を求めている。


                         群馬県 理事 宮下 智満

 NHKでは様々な番組を通して、医療に関して取り上げてきた。今の時代は、患者と医療を行う医師と看護士の二つを直線で結ぶのではなく、第三者の存在が大きい。それは、視聴者の声が大変大きく、放送を通じて、同じような症状をお持ちの方から寄せられ、情報の大きさを感じている。
 医療は専門性が高いものなので、素人にわかりづらい。しかし、このシンポジウムは、共通の表現力を持てる機会であると考えている。それぞれの立場での言葉の表現力が地被くように願っている。

 

                         NHK前橋支局 局長 光野 純子


講    演

   「電子カルテの共有が、
       地域にもたらす変化」

    京都大学医学部附属病院 医療情報部
              教授 吉原 博幸

パネルディスカッション
 
「市民が考える医療連携のシステム」

  なぜ、医療連携が必要なのかと、カルテについてディスカッションが行われました

  

パネリスト
 NHK解説委員           谷田部 雅嗣(コーディネータ)
   
群馬大学医学部   教授   酒巻哲夫          群馬大学付属病院  医師   坂本浩之助
  高崎医師会診療所  医師   岡本克実         市民代表              浅谷裕子
  市民代表              井上牧子         市民代表              滝沢幸恵