公開シンポジウム

遠隔医療がもたらす保健・医療
〜ITの持つ可能性〜


平成20年8月9日(土)群馬大学医学部保健学科ミレニアムホールにて、公開シンポジウムを行い、参加者51名と多くの方に参加いただきました。
3部構成で、第1部はテレビ国際会議、第2部は基調講演、第3部はデモンストレーションを行いました。第3部ではパネルディスカッションを行う予定でしたが、第2部のアメリカからお越しいただいた、アローチャご夫妻の、とても貴重なお話に、たくさんの質問があり予定時間が少なくなり、デモンストレーションのみとなりました。


第1部 日伯交流百周年記念テレビ国際会議

公開シンポジウムの会場と、けんこうサロンなでぃ、ブラジル・カンポグランデの3ヶ所を結んでテレビ国際会議を行いました。ブラジル・カンポグランデとは時差が13時間あるため、朝8時からとなりました。カンポグランデは市場(屋台村)からということで、来場者数3万人を数え、とてもにぎやかな様子が映し出され、ソーラン節を踊る子供たちも参加していました。

このテレビ国際会議は、毎月第2土曜日の20時より、けんこうサロンなでぃにおいて、日本(外国人集住地域各地)とブラジル(カンポグランデ他)で定例で行っており、日本に出稼ぎに来るブラジルの方と情報交換等を行っているものです。


第2部 基調講演

◎アメリカの医療通訳の現状と課題

 講師 イサベル アローチャ氏

 IMIA国際医療通訳者協会会長

◎電話医療通訳の実態

 講師 オスカル アローチャ氏

 医療通訳コンサルタント、医療通訳サービス事業者、医療通訳トレーナー



第3部 ITの持つ可能性 デモンストレーション

群馬県のメディカルインタープリターをパネラーに向かえ、医療通訳についてパネルディスカッションを予定しておりましたが、時間の関係で、ITを利用した遠隔医療通訳のデモンストレーションのみとなってしまいました。

外国人が日本で医療を受ける場合、言葉の壁が大きく立ちはだかっています。日本では2010年までに1000万人の外国人観光客の来訪を目標としており、また、50年計画で1000万人の外国人移民を考えています。今後ますます外国人が増えることから、医療通訳の需要が高まることを踏まえ、当NPO法人が考えている、IT(テレビ電話・携帯電話)を活用した医療通訳のデモンストレーションを行いました。